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重度訪問介護における主な医療的ケア業務について2024.10.09
重度訪問介護は、重度の身体障害や難病を抱える方が、日常生活を安全かつ快適に送るために提供される重要なサービスです。
特に、在宅で生活する重度障害者に対する介護は、生活援助や身体介護だけでなく、医療的ケアを必要とする場合が多く、その範囲は非常に広範囲にわたります。医療的ケア業務では、専門知識とスキルが求められ、利用者の健康状態を維持するために適切な判断と対処が必要です。
本記事では、重度訪問介護における主な医療的ケア業務について、その内容と重要性を紹介します。
吸引について
喀痰やその他の分泌物を取り除くことで、患者さんの呼吸を確保するために重要なケアです。適切な方法と清潔な機器を使用することが求められます。
・喀痰吸引
喀痰吸引は、患者の気道にたまった痰を吸引し、呼吸を楽にするために行います。特に慢性の呼吸器疾患や高齢者、寝たきりの患者に必要です。
・口腔内吸引
口の中に溜まった唾液や痰を取り除くケアで、口腔内の清潔を保つために行われます。誤嚥の予防にも役立ちます。
・鼻腔吸引
鼻腔内にたまった分泌物を取り除くことで、鼻詰まりや呼吸の障害を改善します。呼吸が弱い患者に重要です。
・気管内吸引
気管切開された患者に対して行う吸引で、気管内に溜まった痰を取り除くことで、呼吸機能を維持します。正確な技術と衛生管理が求められます。
食事介助について
・経管栄養
口から食事が取れない患者に対して、経鼻や経口チューブを通して栄養を補給する方法です。栄養管理とともに、チューブの正しい挿入位置の確認や感染予防が重要です。
①胃ろうからの経管栄養注入
直接胃にチューブを挿入して行う栄養補給の方法です。長期間にわたり食事を摂取できない場合に行います。流速や量は患者の消化能力や体調に合わせて調整する必要があります。
胃ろう周辺の皮膚の清潔を保ち、感染を防ぐことが重要です。
②経鼻経管栄養注入(鼻から胃に入っているチューブ)
鼻から胃にチューブを挿入して栄養を補給する方法です。
挿入時に患者が違和感を覚えることがありますが、呼吸機能を監視しながら行うことが大切です。
チューブの挿入部分や鼻孔周辺の皮膚を清潔に保ち、炎症や感染を防ぐことが重要です。
③接続管の水抜き
医療機器に使用される接続管(チューブ)内に溜まった水分や液体を取り除きます。
呼吸器関連のケアにおいて、人工呼吸器や酸素療法などで使用されるチューブには、湿度や温度の変化によって凝縮水が発生しやすく、これを定期的に排除することが重要です。
取り除かないと患者の呼吸機能を妨げたり、機器の故障につながる可能性があります。
身体介護について
訪問介護サービスの中で、介護を受ける方の身体に直接働きかけるケアを指します。これは、日常生活において身体的なサポートが必要な高齢者や障害者に対して行われるもので、生活の質を向上させるために非常に重要です。以下は、当社の身体介護に含まれる主な業務です。
・排泄介助 |
・おむつ交換(洗浄を含む) |
・清拭・洗髪(寝たままの介助) |
・手浴・足浴(入浴はなし) |
・体位変換 |
・更衣交換 |
・家事援助 |
・見守り |
室内環境整備について
室内環境を整えることは、訪問介護の中で非常に重要です。利用者が安心して過ごせるよう、清潔で整った環境を維持することは、身体的な安全と心理的な安定にも繋がります。また、介護者がスムーズにケアを行えるようにするための重要な要素でもあります。
具体的には以下の作業になります
・室温調整 |
・簡単な清掃 |
・ベッドメーキング |
・洗濯、洗濯干し、取込収納 |
・物品準備 |
・オムツの補充 |
まとめ:重度訪問介護における主な医療的ケア業務
重度訪問介護における医療的ケア業務は、利用者の健康と生活の質を維持するために欠かせません。
吸引や経管栄養、排泄ケア、呼吸器管理など、利用者の生命に直結するケアが含まれており、介護者には高度な専門知識と技術が求められます。医療的ケアの実施によって、在宅での生活が可能となり、利用者の尊厳や自立を尊重したケアが提供されます。
当社の利用者様でも医療的ケアを求める方が多くいらっしゃいます。初めは難しいこともあるかと思いますが、従業員の指導体制や日々の業務の引継ぎ体制を整えており、従業員が働きやすい環境を心掛けております。
当社にご興味ある方はぜひご応募をお待ちしております。